2010年11月24日 調べ(5):下谷へ・寺でのお稽古

そして2006 年10月下旬、ある週末の夜、大倉さんから電話がかかってきました。それは下谷まで来ないかというお誘いでした。そこではバイク仲間による大鼓のお稽古が行われており、いつのまにか私も毎週通うようになりました。皆さんとは初対面で誰が誰が良くわからないまま、自分の事で手いっぱい、自分のスタンスと一生懸命さで手いっぱいでしたが、上手に演奏するより、集中し、仲間の気を感じるというお稽古だったため、名前を覚える前に皆さんと向き合う事で、まず個性を覚えました。
ほぼ毎週通う15人程のメンバーと始めたお稽古は下谷のE寺というお寺で行なっていました。お寺でお稽古!それは、まったく想像と違ってました。私の勝手な想像は、暗くて寒くて皆、こそこそ声で話すイメージで、間違ったらばしっとたたかれるというもの。ところが、明るいお稽古場でした。真冬には電気カーペットを引いてくださり、着物に着替える部屋には暖房を入れてくださって、お酒も飲むし(稽古後ですよ)、子供は廊下を走り回り、ゲームしています。

最年少の同門はAoファミリーの娘達、小学校2年生のYuちゃんとその妹、Haちゃん、世界にひとつしかない大鼓家族! 二人はマスコット的存在でありながらとても真面目に、心から打っています。この二人の礼儀正しさ、まっすぐな気配りに驚きました。私は子供は苦手なほうなのですが、この二人は特別です。夜遅くまでお稽古が続くと本堂の隅っこに静かな寝息をたてているのも私自身の集中力を試されているような気がして、ありがたい存在です。
通常、お稽古は16時ごろまでに集合し、着物に着替えて、大鼓を組み立て、17時から本堂に移り2時間程のお稽古、終わったら片づけなどして20時をまわります。時にはミーティングをしたり、ピザを頼んだり、近くのお好み焼きか焼き鳥屋さんで食事したりし、皆さんと話せる大事な時間でもあり、とても楽しい時!下谷から早くて1時間かけて帰宅、もっと遠い人も少なくありません。この集まりはなんでしょう? と走りながら、ふと、そう思っても立ち止まれないままお稽古は続いています。

わずかの回数で新年を迎えましたが、キーワードは自分の中で花を咲かせ始めていました(実った)。
調べ5

目次
調べ
調べ(2):バイクお兄さん
調べ(3):考え方
調べ(4):大鼓との出会い
調べ(5):下谷へ・寺でのお稽古

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