2010年5月23日 綾鼓

先日、強風の中、「幽玄の花」神田明神薪能「綾鼓」を見ました。私は一番後ろで立ち見していたが、強風で巨大なテントは呼吸しているかのようで、幕がかがり火の上のばたばたと、いつでも火が移りそうな勢い。まさに、この能に相応しい雰囲気作り!
ストリーは年寄りの皇居庭師が女御に恋に落ちてしまう。桂の枝にかけた鼓を鳴らせたら姿を見せると約束された庭師が一生懸命鼓を打つ。しかし、それは綾の鼓であり、いくら打っても鳴るはずありません、絶望のあまり老人は池に身を投げる。そして亡霊として現れ、また成仏せず池に戻ります。

能舞台として神社の本堂が使われたため、手前にくる演者たちはちょうど陰に入り、舞台中心から裏だけに光が当たっていた。亡霊の面は「重荷悪尉」( おもにあくじょう)だそうですが、このシテューエションで、面が殆ど暗みの中で、舞の際に多少見えてくるぐらいでした。
白頭で舞うシテの面はほぼブラックホールのようで、その白い衣装と特に長い白い毛は風で激しく舞い、素晴らしい演技になりました。嵐の中で舞う亡霊が見えた気がしました。

また、「綾鼓」(あやのつづみ)という演目とは、、、大鼓のワークショップに続いてみるというちょっと面白いシテュエーションでした。

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